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上藻別駅逓所☆道東・紋別のわくわく体験スポット

こんにちは、オホーツク発掘ブログ事務局のumiです。

秋といえばカルチャーの季節ですね。博物館や美術館など、文化施設をめぐってみてはいかがでしょうか? 今回は「北海道オホーツクの観光情報」として、2008年9月に登録有形文化財となることが決まった、道東・紋別の旧上藻別駅逓所(きゅうかみもべつえきていじょ)をご紹介します。

旧上藻別駅逓所は、紋別市街から国道238号線をオホーツク紋別空港方面へ向かい、途中で道道305号線へ右折し、丸瀬布方面に20分ほど走ったところにあります。周囲には牧場と山々が広がり、紅葉狩りを兼ねたドライブにもおすすめな場所です。


旧上藻別駅逓所(きゅうかみもべつえきていじょ)

旧上藻別駅逓所(きゅうかみもべつえきていじょ)
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駅逓の中に入ってみると、所狭しと並べられたレトロな品々に感動! 旅館として使われていた時代の食器や、古い電話、手まわしでアイスクリームを作る道具などがありました。


旧上藻別駅逓所の建物内部(1階)

旧上藻別駅逓所の建物内部(1階)
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「このアイスクリームを作る道具、どうやって使うかご存知ですか?」
そんな使い方の1つ1つを上藻別駅逓保存会のみなさんが説明してくださいます。また、2階には会合などに使われていた広間があります。裁判が開かれることもあったそうですよ。


アイスクリーム製造機

アイスクリーム製造機
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次は屋外に出て、農耕具が置かれている第二展示場を見せていただきました。馬ソリや、今ではめずらしくなった分銅を使ったはかり、糸つむぎの機械など、面白いものがたくさん!実際に触れて動かすこともできます。脱穀機を回していただいてその隣に立つと、とてもすごい風が! この風力を使い、もみを飛ばすのだということが、まざまざと体験できました。


馬そり(上に載っているのは人用のそりです)

馬ソリ(上に載っているのは人用のソリです)
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第二展示場の横には、修復されたサイロが。サイロの中には、修復前の写真など、この施設を作るに至った資料が張り巡らされており、鉱石や50年前のオルガンなど、昔ながらの貴重なものが置いてあります。資料を見てから外に出て、写真と今の様子とを見比べてみると興味深いかも。

上藻別駅逓所の修復されたサイロ
上藻別駅逓所の修復されたサイロ
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こちらは大きな水車。水車のそばには石臼が置いてあり、水車の回る力で動かすことができます。水を蓄えている大きな水槽は、湧別で使われていた醤油の樽だとか。この水車を使って、そばをひいたりもちをついたり、地域との交流をも計画されているそうです。



上藻別駅逓所の水車

上藻別駅逓所の水車
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広場においてあるブランコは、2008年3月に韓国映画の日韓共同ロケが行われた際、使われたとのこと。この映画は、韓国のイ・ミンギと日本の池脇千鶴という2大スターが主役で、2009年公開予定です。このような歴史的な文化財は、映画のロケ地にもふさわしいですね。

日韓共同ロケ映画の撮影に使われたブランコ
日韓共同ロケ映画の撮影に使われたブランコ
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旧上藻別駅逓所は、まだ移動に馬が使われていた大正15年に建てられました。駅逓とは、物資や郵便物を輸送する交通の拠点のことで、北海道独自の宿駅制度です。旅人が馬と共に宿泊したり、馬の乗り継ぎを行っていました。現在は全道で10箇所しか残存しておらず、この旧上藻別駅逓所は最も保存状態が良いそうです。

この近くには鴻之舞金山(こうのまいきんざん)があり、当時この場所は「東洋一の金山」と呼ばれ、最も多いときで4600人が働き、鴻之舞だけで人口は13,000人を数えたそうです。

最盛期であった昭和15年の金の産出量は年間2.5トン。現在の金の価格に換算すると・・・時価80億~90億円にもなるとか! そんな中、旧上藻別駅逓所は住民が集う場所としても利用されていました。いわば現代の道の駅ですね。


<「旧上藻別駅逓所」の基本情報>
◆開館期間:5月から11月まで(毎週月曜日休館)
◆開館時間:午前9時30分から午後3時30分まで

「旧上藻別駅逓所」の詳しい情報はこちら!
鴻之舞・鴻之舞金山と上藻別駅逓


文化財というと硬いイメージがあったのですが、実際訪れてみると、鑑賞するというよりは体験スポットという言葉がふさわしいです。訪問の際には、上藻別駅逓保存会のみなさんが丁寧に案内してくださいます。「この地を後世に語り継いでいきたい」「地元の方と交流し、もっと駅逓の良さを知ってもらいたい」という気持ちが、ひしひしと伝わってきました。国の登録有形文化財に登録されたこの機会に、みなさんもぜひ訪れてみてください!


※そのほかの紋別市のスポットはこちら!
紋別・おでかけスポット☆オホーツクとっかりセンター
道東・紋別「カニの爪モニュメント」オホーツクの白銀と青い空
2008秋☆コンサート in 網走・知床・北見・滝上・紋別

※上藻別駅逓所の地図はこちら!「Google map(グーグルマップ)」


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コメント

釣山 史:

網走地方の駅逓

 明治初期の網走管内の駅逓は、漁場(番屋)による経営の典型であり、また、中央道路に建設された12カ所の駅舎のように、他地域とは違う特徴を持っている。
 幕藩時代には会所、運上屋、通行屋、旅宿所と種々に呼ばれて、維新後には会所・運上屋が本陣、通行屋・旅宿所が脇本陣となり、明治5年に旅籠屋並・旅籠屋と称したのちに「駅逓扱所」と改称した。駅逓とは運輸と宿泊を一体化したもので、当初の多くは郵便局を兼ねて通信業務も行った。
 紋別市の「旧上藻別駅逓所」は登録文化財となって、すっかり有名となったが、現在、全道で確認される当時の施設は、駅舎が13棟、施設の一部が1棟あり、そのうち網走管内には、ほかに北見市(留辺蘂)の「武華駅逓所」西興部村の「上藻興部駅逓所」遠軽町の「滝ノ下駅逓」と、4カ所も現存する貴重な地域である。

オホーツク発掘ブログ事務局:

こんにちは。オホーツク発掘ブログ事務局のumiです。
釣山 史さん、コメントありがとうございます。

網走管内には、4カ所も現存する駅逓があるのですね。私は旧上藻別駅逓所しか訪問していないのですが、歴史を感じる品々に感動したことを覚えています。最近、紋別市立博物館に行きました。こちらにも、駅逓の近くで栄えた鴻之舞金山に関する展示がありますね。

また、ほかの駅逓も訪れてみたいと思います!

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